離婚調停のトンネルを抜けた先で 1 〜調停でも離婚届を出すんですか?

離婚調停に関しては,これまで何回か書いてきましたが,今日は,「調停が終わった後の手続」を説明したいと思います。


離婚調停の成立は,当事者双方が胸をなでおろす瞬間です。

しかし,それだけでは手続は終わりません。

パターンはいろいろありますが,ここでは,

・妻が離婚を申し立てた
・調停の結果,子供の親権者を妻とする離婚が成立した
・妻は旧姓にもどることにした(妻の両親は健在)

と仮定します。

この後で妻がしなければならない手続は大きく分けて2つです。

1つは,離婚届の提出。

もう1つは,子供の氏と戸籍を変える手続です。


まず,離婚届の提出ですが,離婚調停で離婚が成立したとしても,役所に離婚届は出さねばなりません。

ただし,協議離婚の場合と異なり,夫・妻双方の署名押印は不要で,届け出をする人の署名押印があれば足ります。

協議離婚の場合は,離婚届の届出により離婚の効力が発生する(=夫婦双方の離婚意思をこれにより表示する)ので,双方の署名押印が必要です(創設的届出といいます)。

しかし,離婚調停においては,離婚の効力自体は調停で発生し,離婚届は,その事実を役所に伝えるだけのものです(戸籍を変えるための届け出といってもいいかもしれません。報告的届出といいます)。

なので,上記のような差異が生じるというわけです。

その際には,調停の調書が必要ですので,裁判所において作成された調書を受け取ってから,届出をすることになります。

なお,調停調書には離婚と親権以外にもいろいろな記載がされるので,離婚届に必要な限度の情報だけを記載した謄本を作ってもらうのが通常です。


さて,この離婚届が受理され,無事に離婚が戸籍に記載されて旧姓に戻るわけですが,その場合でも,戸籍上は,〆О前の戸籍に戻る,⊃靴靴じ誉劼鮑遒辰討發蕕Αい瞭鵑弔離僖拭璽鵑あります。

どちらを選ぶこともできますが,子供の戸籍のことを考慮すると△砲靴討くのが通常と思います。

というのも,一つの戸籍に3代にわたる記載はできないことから,,離僖拭璽鵑任六匐,その戸籍に入籍することはできません。

すなわち,子供が母親と同じ戸籍に入籍するには,母親が新戸籍を作る必要があるのです(このあたりの詳しいところは次回の更新で)。


いずれにせよ,戸籍上夫との離婚が明記され,夫の戸籍から離れることができても,それだけでは子供は夫の戸籍に残ったままになります。

民法上の親権者は妻でも,戸籍は夫の戸籍に残ったままということになってしまうわけです。

そこで必要になるのが,妻の戸籍に子供を入籍させるための手続です。

これについては,次回ご説明したいと思います。


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