京都の企業に学ぶ 〜「共生」の現代的意味

先日,ジャーナリストの田原総一郎氏の講演を聴く機会がありました。
テレビ同様のストレートな語り口で,面白い内容でした。

その中で,今後の日本の経済の動向を見極める観点から,京都の企業に注目している,という部分がありました。

同氏によれば,京都の企業は,不況と言われてきた近年でも,着実に業績を改善させているそうです。
そこで,その秘訣を京都の企業に聞いてみたところ,「京都の企業は,「共生」しているのです」,という回答だったそうです。

企業の共生,といえばなんとなく馴れ合い的なものを想像してしまいます。

しかし,この「共生」はそのような意味ではなく,

・共に生きていくために,相手の模倣は決してしない。
・自社のオリジナルを追求し,その結果として技術的水準は高まり,棲み分けも可能になる。

という意味とのことでした。

ともすれば我々は,成功しているライバルを模倣してしまいがちです。
これによりトレンドをつかめれば,短期的には業績の改善につながるかもしれません。
しかし,これでは最終的には同じパイを競い合う関係に終始することになります。

また,そればかりか,模倣だけでは新しい技術・価値を生み出すことはできず,総体としての業界の水準は低下することになります。

とすれば,ライバルを模倣していても,ライバルも自分も厳しい競争の中で長期的に生き残ることなどできないことは明らかです。

だからこそ,マネせず,独自のものを追求し続けることに意味があり,それが相手も自分も生かすことにつながるというわけです。

これは,以前に紹介した交渉術の基本(「パイを広げる」)と同じベクトルを持ったスタンスであり,私は大いに共感し,かつ目からうろこが落ちる思いでした。

この考え方は,弁護士事務所にも当てはまります。

安易に他者の成功に追随することなく,当事務所の持ち味にもとづくオリジナリティある法的サービスの在り方を考えて続けていく。

そして,そのことにより,弁護士業界全体が高水準の法的サービスを提供できるようになる。

田原氏のお話を聞いて,以前から抱いているこの理念を改めて後押ししてもらったような気持になりました。

今後も,当事務所の独自の価値を追求し,よりよくニーズにこたえる(あるいは潜在的ニーズを顕在化できる)法的サービスを提供できるように頑張っていきたいと思います。



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