「社会正義」を実現する(朝日新聞「司法つれづれ」寄稿)
先日,朝日新聞の「司法つれづれ」に寄稿しました。
ほかに発表の機会もないと思いますので,このブログに寄稿した本文を載せておきたいと思います。
<以下本文>
弁護士は,とてもやりがいのある仕事です。なぜなら,「社会正義の実現」を仕事にできる数少ない職業だからです。
では,この「社会正義」とは何でしょうか。
例えば,日本の江戸時代における正義と,現代の日本における正義は同じではありません。
それは,背景にあるものの考え方や常識が異なっているからです。つまり,正義は決まった一つのものではありません。
しかし,そんな多様な正義の中にも,共通する要素があります。
それは,「正義は,特定の誰かの利益に留まらず,地域や社会全体の利益になるものでなければならない」というものです。
そして,弁護士は,「紛争を社会全体の利益になるように解決すること」を通して,社会正義を実現する職業なのです。
一つ一つは小さなもめごとに過ぎなくても,それが社会にとって良い方向で解決されることが積み重なっていくことで,結果として地域・社会全体が良い方向に向かう。
これが私の考える社会正義の実現です。
弁護士は,イメージされるよりずっと地道な仕事ですし,責任も重大です。
でも,依頼者から「先生にお願いしてよかったです」と言われたとき,この人の人生と少しの社会正義に貢献できたと思うと,この上ない達成感があります。
だからこそ私は,雨の日も,風の日も,時にはハードな交渉に臨み,時には法廷に駆け込む毎日を続けています。
依頼者の想いを背負い,社会正義の実現を信じて,この日々を続けていきたいと思います。
<本文終わり>
私の仕事スタイルをご存知の方は,この文章には納得いただける部分があろうかと思います。
また,このブログをお読みの方は,ブログに書いていることと大して変わらないじゃないか,などと思われるかもしれません(実際その通りですが)。
そもそもこの司法つれづれは,島根県の法曹三者(弁護士・裁判官・検察官)が交替で書いているリレーブログです。
特に弁護士の部分は,若手を中心に,それぞれ個性のある内容を書いているのが特徴です。
まだこの連載はしばらく続くようですので,今後も「司法つれづれ」にぜひ注目していただきたいと思います。
ほかに発表の機会もないと思いますので,このブログに寄稿した本文を載せておきたいと思います。
<以下本文>
弁護士は,とてもやりがいのある仕事です。なぜなら,「社会正義の実現」を仕事にできる数少ない職業だからです。
では,この「社会正義」とは何でしょうか。
例えば,日本の江戸時代における正義と,現代の日本における正義は同じではありません。
それは,背景にあるものの考え方や常識が異なっているからです。つまり,正義は決まった一つのものではありません。
しかし,そんな多様な正義の中にも,共通する要素があります。
それは,「正義は,特定の誰かの利益に留まらず,地域や社会全体の利益になるものでなければならない」というものです。
そして,弁護士は,「紛争を社会全体の利益になるように解決すること」を通して,社会正義を実現する職業なのです。
一つ一つは小さなもめごとに過ぎなくても,それが社会にとって良い方向で解決されることが積み重なっていくことで,結果として地域・社会全体が良い方向に向かう。
これが私の考える社会正義の実現です。
弁護士は,イメージされるよりずっと地道な仕事ですし,責任も重大です。
でも,依頼者から「先生にお願いしてよかったです」と言われたとき,この人の人生と少しの社会正義に貢献できたと思うと,この上ない達成感があります。
だからこそ私は,雨の日も,風の日も,時にはハードな交渉に臨み,時には法廷に駆け込む毎日を続けています。
依頼者の想いを背負い,社会正義の実現を信じて,この日々を続けていきたいと思います。
<本文終わり>
私の仕事スタイルをご存知の方は,この文章には納得いただける部分があろうかと思います。
また,このブログをお読みの方は,ブログに書いていることと大して変わらないじゃないか,などと思われるかもしれません(実際その通りですが)。
そもそもこの司法つれづれは,島根県の法曹三者(弁護士・裁判官・検察官)が交替で書いているリレーブログです。
特に弁護士の部分は,若手を中心に,それぞれ個性のある内容を書いているのが特徴です。
まだこの連載はしばらく続くようですので,今後も「司法つれづれ」にぜひ注目していただきたいと思います。