礼儀・作法がもたらすもの

先日,法律相談の担当で飯南町へ行きました。

その帰り道でのことです。

押しボタン式の信号が赤になったため,停車しました。反対車線の車両も停車しました。

そして,横断歩道手前で待っていた1人の女の子が,青になった信号を渡りはじめました。

女の子はまだ幼く,ランドセルの方が大きく見えるくらいです。

入学したての1年生だろうか,と思いました。

女の子は,手を挙げながら小走りに走って信号を渡り切りました。

そして渡り終わるとくるりと振り向き,停車している2台の車に対して,それぞれぺこり,ぺこりと2回の礼をしました。

私は,はじめはその行動に驚き,それから温かい気持ちになりました。

赤信号になれば車が止まるのは当然であり,それに対してお礼をするという意識は私にはありませんでした。

だからこそ,女の子がわざわざ振り返ってお辞儀をするのが意外に感じられ,驚きました。

また,こんなに小さな女の子が,社会のルールを学び,それを純粋に履践している様子に,少し感動を覚えました。

ひょっとすると彼女は,単に学校や家庭で教わった通りに,お辞儀をしただけかもしれません。

しかし,たとえ表面上は単なる「形式」に見えても,それを受けとる者の胸に清々しさをもたらすことができるのであれば,それは単なる形にとどまらない「実質」です。

そしてそれこそが,本当の礼儀であり,作法なのだと思います。

当事務所でも,いらっしゃるすべての方々に,そのような清々しさを感じていただけるよう,改めて礼儀・作法を意識しなければならないと思いました。

走り去っていく女の子とランドセルを見送ってから,爽やかな,そして少しだけ身が引きしまる気持ちで,帰路につきました。


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