医療インフラをささえる献血と司法インフラの将来像
昨年末,「献血についての勉強会」に参加しました。
その中で講師の方から,
・輸血等に用いる血液製剤は,保存期間が短く備蓄できないため,継続的に血液需要が発生し続けること
・この需要を満たすために,かつては有償での血液採取もなされていたが,現在は無償での「献血」のみが行われていること
などの説明を受けました。
血液製剤の安定供給は,医療インフラの重要な部分であるはずですが,それが無償の献血のみで賄われているというのはすごいことです。
考えてみれば,当事務所の無料法律相談や市役所実施の消費生活相談なども,献血と同様に「無償」で司法アクセスへの入口という社会的機能の一部を担っている面があります。
しかし,それはまだ献血のように「インフラストラクチャー」のレベルにはなりえていないと思います。
司法インフラは,医療インフラと比較して考えると参考になる部分が多いですが,身近な献血からも司法インフラの将来像を考える上でのヒントがもらえそうです。